「今の業界のままで、本当にいいのかな…」そんな風に悩んでいませんか?
実は、業界選びを間違えると、生涯年収で5000万円以上の差が生まれることもあるんです。
同じ営業職でも、IT業界なら平均600〜800万円、一方で飲食業界なら平均300万円台。
この差は30年間で9,000万円〜1億5,000万円にもなります。
私自身も転職を考えたとき、業界による年収の違いを知って驚きました。
「自分の頑張りが正当に評価される業界」を選ぶことが、こんなにも重要だったなんて。
この記事では、業種別の平均年収ランキングと、生涯年収を最大化できる5つの職種を具体的にご紹介します。
まず知っておきたい!業種別平均年収ランキング
転職を考える前に、まずは業界ごとの年収水準を把握しておきましょう。
同じ仕事内容でも、業界が違えば年収が100万円以上変わることも珍しくありません。
業種分類別 平均年収トップ5
dodaの調査(2024年)によると、業種分類別の平均年収ランキングは以下の通りです。
- 1位:金融 – 491万円
- 2位:メーカー – 481万円
- 3位:総合商社 – 472万円
- 4位:IT/通信 – 460万円
- 5位:建設/プラント/不動産 – 441万円
一方、最も平均年収が低い業種は「宿泊業、飲食サービス業」の264万円。
1位の金融業界との差は227万円にもなります。
生涯年収で考えると、差は驚愕の6,000万円以上
この業種による年収差を、生涯年収で計算してみましょう。
(例)30歳で転職して60歳まで働く場合
- 金融業界(491万円): 491万円 × 30年 = 約1億4,730万円
- 飲食業界(264万円): 264万円 × 30年 = 約7,920万円
- 生涯年収の差: 約6,810万円
昇給も考慮すると、この差はさらに広がります。
業界選びがいかに重要か、数字を見れば一目瞭然ですよね。
なぜ業界で年収がこんなに違うのか?
「同じように働いているのに、なぜこんなに差が出るの?」と思う方もいるでしょう。
このような業界による年収差には、明確な理由があります。
理由1:業界の利益率の違い
金融やIT、不動産などの業界は、利益率が高いのが特徴です。例えばSaaS(クラウドサービス)企業なら、一度開発したシステムを多くの企業に販売できるため、利益率が非常に高くなります。
一方、飲食業や小売業は原価率が高く、利益率が低いため、従業員の給与も抑えられてしまうのが現実です。
理由2:取引単価の違い
不動産や医療機器、ITシステムなど、1件あたりの取引単価が高い業界では、その分社員の給与水準も高く設定されています。
例えば不動産営業なら1件の成約で数千万円が動くのに対し、飲食店のホールスタッフは1人のお客様から数千円の売上。
さらに給与が安くなりがちな介護や保育などの業界の場合は、福祉なので利用者から高い金額を頂きにくいという背景もあります。
業務の大変さではなく、このようなお金の動きの違いが、給与水準の差に直結しています。
理由3:成長性の違い
IT業界やヘルスケア業界など、今後も成長が見込まれる業界は、積極的に人材投資を行います。
優秀な人材を確保するため、給与水準を高く設定しているんです。
逆に、衰退業界では人件費削減が進み、昇給も期待しにくい状況があります。
生涯年収5000万円アップをも実現する5つの職種
では、具体的にどんな職種を選べば、生涯年収を大きく増やせるのでしょうか。
未経験からの転職も視野に入れた、おすすめの5職種をご紹介します。
1. IT営業・SaaS営業(平均年収600〜800万円)
IT営業、特にSaaS(クラウドサービス)を扱う営業は、今最も需要が高い職種の一つです。基本給に加えてインセンティブもあるため、成果次第では年収1,000万円超えも十分に狙えます。
こんな人におすすめ
- コミュニケーション能力に自信がある
- ITに興味がある(詳しくなくてもOK)
- 成果を数字で評価されたい
2. Webマーケター・デジタルマーケター(平均年収450〜650万円)
Webマーケティングは、企業のオンライン集客を担う重要な職種です。SNS運用、Web広告、SEO対策、データ分析など、幅広いスキルが身につきます。
特に魅力的なのが、リモートワークがしやすい点。働き方の柔軟性と高年収を両立できる職種です。
こんな人におすすめ
- データ分析やSNSが好き
- クリエイティブな仕事がしたい
- 在宅勤務を希望している
3. 不動産営業(売買・投資用)(平均年収600〜800万円)
不動産営業、特に売買や投資用不動産を扱う営業は、高年収が狙える職種です。1件の成約単価が高額なため、インセンティブも大きく、頑張り次第で年収1,000万円〜2,000万円も可能です。
こんな人におすすめ
- 高収入を目指したい
- お客様との信頼関係構築が得意
- 成果報酬でモチベーションが上がる
注意点
インセンティブが大きい分、ノルマがきつい企業もあります。
面接時に「平均的な営業の年収」や「達成率」を確認しておくと安心です。
4. カスタマーサクセス(平均年収400〜600万円)
カスタマーサクセスは、顧客の成功をサポートする職種で、SaaS企業を中心に急増しています。
単なるサポート業務ではなく、能動的に顧客の課題を解決するやりがいのある仕事です。
接客業や販売職の経験を活かせる上、IT業界で働けるため、年収水準も高めです。
こんな人におすすめ
- 接客・販売経験がある
- お客様の役に立つことにやりがいを感じる
- 成長業界で働きたい
5. 人事・採用担当(平均年収400〜550万円)
年収アップの可能性:
営業事務(平均310万円) → 人事職(平均480万円)
年収差170万円 × 30年 = 生涯年収5,100万円の差
人事職、特に採用担当は、企業の成長を支える重要なポジションです。
成長企業やHRテック系のスタートアップでは、採用担当の年収が高めに設定されています。
事務職からのキャリアチェンジもしやすく、産休・育休後も復帰しやすい職種として人気です。
こんな人におすすめ
- 人と話すのが好き
- 会社の成長に貢献したい
- 事務職からステップアップしたい
職種選びで失敗しないための3つのポイント
ポイント1:成長業界かどうかを確認する
どんなに頑張っても、衰退業界では年収アップは難しいのが現実です。
IT、人材、ヘルスケアなど、今後10年も成長が見込まれる業界を選びましょう。
業界の成長性は、企業の決算資料や業界ニュースで確認できます。
売上が右肩上がりの業界なら、あなたの年収も上がりやすくなります。
ポイント2:給与テーブルの高い企業を選ぶ
同じ職種でも、企業によって給与水準は大きく異なります。
大手企業、上場企業、外資系企業は、給与テーブルが高い傾向にあります。
口コミサイトや転職サイトの年収情報で、実際の給与水準をリサーチしておきましょう。
ポイント3:長く働ける環境かをチェック
生涯年収を最大化するには、長く働き続けることも重要です。
具体的には、以下のポイントを確認しましょう。
- 産休・育休の取得実績と復帰率
- 女性管理職の割合
- 平均勤続年数
- 離職率
- リモートワークや時短勤務の可否
年収が高くても、激務で数年で辞めてしまっては本末転倒です。
働きやすさと年収のバランスを見極めましょう。
未経験から高年収職種に転職する3ステップ
ステップ1:自分の強みを棚卸しする
未経験の職種でも、これまでの経験で活かせるスキルは必ずあります。
- 事務職 → 正確性、調整力、PC スキル
- 接客業 → コミュニケーション能力、顧客対応力
- 営業職 → 提案力、ヒアリング力
自分の強みを言語化して、自分がどのように企業に貢献できるのか、応募書類でしっかりアピールしましょう。
ステップ2:転職サイトで求人をリサーチ
実際にどんな求人があるのか、まずはリクナビNEXTやRe就活で検索してみましょう。
「未経験歓迎」の条件で絞り込めば、チャレンジできる求人が見つかります。
女の転職typeでは、女性が活躍している企業の求人が多いので、実際の働き方のイメージもつかみやすいですよ。
産休・育休の取得実績や女性管理職の割合も確認できます。
複数のサイトに登録して、スカウト機能も活用すれば、企業側からのオファーで自分の市場価値も見えてきます。
ステップ3:基礎知識を独学で身につける
完全未経験よりも、少しでも基礎知識があった方が採用されやすくなります。
転職活動と並行しながらでも良いので、自分が目指す業界や職種で求められる知識を積極的に取り込んでいきましょう。
職種ごとの例
- IT営業志望 → ITパスポート試験の勉強、SaaS業界の基礎知識
- Webマーケター志望 → Google広告の無料講座、SNS運用の実践
- 人事職志望 → 採用関連の本を読む、HRの基礎用語を覚える
まだ身についていなくても、面接で「独学でこのようなことを学んでいます」とアピールできれば、本気度が伝わります。
「入ってから教えてもらって身につければいいや」という姿勢の人も多いですが、それでは当然やる気がないと見なされてしまいます。
最低限でもいいので全体像を頭に入れられるように日々学んでいくことで、企業側に好印象を与えられるでしょう。
年収だけでなく、働きやすさも重視しよう
生涯年収5000万円アップは魅力的ですが、年収が高くても激務で体を壊したり、ワークライフバランスが崩れたりしては意味がありません。
チェックすべきポイント
- 平均残業時間はどのくらいか
- 有給取得率は高いか(70%以上が理想)
- 産休・育休の取得実績と復帰率
- 女性管理職の割合(30%以上が目安)
- リモートワークや時短勤務の可否
口コミサイトで実際の働き方など先輩たちの生の声をリサーチすることも忘れずに。
どんなに年収が高くても、離職率が高い企業には必ず理由があるため要注意です。
女性の平均年収と目指すべき年収の目安
参考までに、転職に適した25〜34歳の女性の年代別平均年収を見てみましょう。
女性の年代別平均年収
- 25〜29歳: 約328万円
- 30〜34歳: 約338万円
この平均を大きく上回る年収を目指すなら、業界・職種選びが重要です。
目指すべき年収の目安
- 30歳時点: 400万円以上
- 35歳時点: 500万円以上
この水準に達すれば、生涯年収でも大きな差が生まれます。
今回ご紹介した5つの職種なら、この年収水準は十分に実現可能です。
まとめ:業界・職種選びが生涯年収5000万円以上の差を生む
業界と職種の選び方次第で、生涯年収が5000万円以上変わることがお分かりいただけたでしょうか。
この記事の重要ポイント
- 業界によって平均年収は200万円以上の差がある
- 生涯年収で考えると6,000万円〜1億円以上の差に
- IT営業、Webマーケター、不動産営業などは高年収が狙える
- 未経験からでも、準備次第で転職可能
- 年収だけでなく、働きやすさとのバランスも重要
大切なのは、今の業界・職種に固執せず、可能性を広げること。
「自分には無理」と決めつけず、まずは情報収集から始めてみませんか?
今日からできること
- 転職サイトで興味のある職種の年収相場を調べる
- 「未経験歓迎」の求人をチェックしてみる
- 自分の強みとスキルを書き出してみる
- 気になる職種の基礎知識を調べてみる
あなたの今日の選択が、10年後、20年後の経済的な豊かさを決めます。
今から一歩踏み出して、生涯年収5000万円以上のアップを目指しましょう!
あなたのキャリアが、より充実したものになることを願っています。