「そろそろ転職したいけど、何から始めればいいのか分からない…」
そんな風に悩んでいませんか?
実は、転職活動の進め方次第で、生涯年収が2000万円以上変わることもあるんです!
月収5万円程度のアップでも年収換算で60万円アップ。
仮にそのままあと30年働くとすると、単純計算で約1800万円の差になり、さらに昇給やボーナスも考慮すると軽く2000万円以上の差になることもあります。
月収換算だとたった5万円程度のアップでも、生涯年収という長期的な視点で考えるとこんなにも大きな差が生まれるんです。
私も初めて転職活動をしたときは、全てが手探り状態でしたのでそんなことまで考えられていませんでした。
ですが、そのような長期的な視点を持つことで、初めての転職でもスムーズに大幅な年収アップも叶うんです!
この記事ではそれらも完全に網羅し、転職活動を始める前に知っておきたい基本の流れと、生涯年収を最大化するための具体的なステップをご紹介します。
これから転職を考えている方の参考になれば幸いです。
なぜ転職活動の「正しい始め方」が重要なのか
転職活動は、ただ求人に応募して面接を受ければいいというものではありません。
準備の仕方や進め方次第で、将来の年収が大きく変わるからです。
生涯年収で考えると、転職の重要性が見えてくる
例えば、現在年収350万円の方が、年収400万円の企業に転職したとします。
年収差は50万円。一見小さな差に感じるかもしれません。
しかし、30歳で転職して60歳まで働くとすると
- 単純計算: 50万円 × 30年 = 1,500万円
- 昇給を考慮: 約2,000万円〜2,500万円の差
さらに、給与水準の高い企業は賞与や退職金も高い傾向があります。トータルで考えると、生涯年収で3,000万円近い差が生まれることもあるんです。
だからこそ、最初の準備段階から「生涯年収を最大化する」視点を持つことが大切なんですね。
転職活動の全体スケジュール
まず知っておきたいのが、転職活動にかかる期間です。
一般的には3〜6ヶ月程度が目安とされています。
厚生労働省の「令和4年転職者実態調査」によると、転職活動開始から内定までの期間は「3ヶ月未満」が約40%、「3ヶ月以上6ヶ月未満」が約30%となっています。
つまり、約7割の方が半年以内に転職先を決めているということですね。
ただし、これはあくまで目安です。
希望する業界や職種、景気の状況によっても変わってきますので、焦らず質を重視した転職活動を心がけましょう。
妥協した転職は、結果的に生涯年収を下げることにもつながりかねません。
ステップ1:自己分析で自分の軸を明確にする
実は転職活動で一番大切なのが、この自己分析です。
「とにかく今の会社を辞めたい」というマイナスな気持ちだけで転職してしまうと、また同じような悩みを抱えることになりかねません。
まずは現状の自分についてよく把握するところから始めましょう!
自己分析で考えるべき3つのポイント
自己分析で考えるべき3つのポイント
1. なぜ転職したいのか?
2. 自分の強み・経験は何か?
3. 次の職場に求める条件は?
それでは順番に解説していきます。
1. なぜ転職したいのか?
給与、人間関係、キャリアアップ、ワークライフバランスなど、転職したい理由を明確にしましょう。
マイナスな理由でも、しっかりと向き合って洗い出すようにしてください。
出来るだけ具体的に書き出し、複数ある場合は優先順位をつけることも大切です。
特に私がおすすめしている「生涯年収を上げる」という長期視点の目的を達成するなら、給与水準や昇給制度を重視した企業選びが重要になります。
2. 自分の強み・経験は何か?
これまでの仕事で身につけたスキルや、成功体験を具体的に振り返ってみてください。
もちろん仕事だけでなくプライベートでの経験や趣味などのスキルでもOK。
「何を・どのように・どんな成果を出したか」を数字で説明できるようにしておくと、年収交渉でも有利になります。
意外と自分では気づいていなかった「仕事に活かせる強み」が見つかることもありますよ。
3. 次の職場に求める条件は?
給与、勤務地、休日数、社風など、譲れない条件と妥協できる条件を整理しておくと、求人選びがスムーズになります。
今現在の職場への不満も、そのまま自分の理想の職場の条件を見つけられる材料になります。
有り難く転職活動に活かして、自分にぴったりの環境を模索してください。
特に給与に関しては、目先の給与額だけでなく以下のポイントもチェックしましょう。
ステップ2:情報収集と求人の探し方
自己分析ができたら、次は具体的に求人を探していきます。
効率的に情報収集するためには、複数の方法を組み合わせるのがポイントです。
複数の転職サイトを活用する
まず登録しておきたいのが転職サイトです。
24時間いつでも求人検索ができて、自分のペースで転職活動を進められるのが魅力ですね。
特に初めての転職なら、求人数が多く使いやすいリクナビNEXTや、20代向けの求人が充実しているRe就活、女性の働きやすさを重視した求人が多い女の転職typeなどがおすすめです。
複数サイトに登録しておくことで、転職成功率がアップします。
なぜかというと、まずそれぞれのサイトで掲載されている求人が異なるので、選択肢が広がります。
また、サイトごとに特徴が異なるため、自分に合ったサイトを見つけるためにも複数サイト登録は必須と考えておきましょう。
多すぎると管理がしきれず転職自体が面倒になってしまう人もいます。
初めての場合はまず3サイトに登録して、使い慣れてから自分の目的に合った転職サイトへの登録を増やしていくやり方がおすすめです!
企業の口コミサイトもチェック
気になる企業が見つかったら、口コミサイトで実際の働き方や社風を調べるのも大切です。
求人票だけでは分からないリアルな情報が得られますよ。
企業の給与水準を見極める力
そしてさらに、ここで大切になってくるのが企業の給与水準を見極める力です。
同じ職種でも企業で給与が100万円以上違う現実
同じ営業事務でも、中小企業なら年収280万円、大手企業なら380万円以上というケースは珍しくありません。
この100万円の差は、30年で単純計算3,000万円、昇給やボーナスを考慮すると4,000万円以上の差になることもあります。
だからこそ、「給与テーブル」の高い企業を選ぶことが、生涯年収を最大化する近道なんです。
そして、前述の通り複数の転職サイトを活用して、年収相場を把握しましょう。
リクナビNEXTなら求人数が多く、幅広い業界の給与相場が分かります。
同じ職種でも企業によって給与水準が大きく違うことが実感できるはずです。
Re就活は、第二新卒から30代前半向けの求人が充実。
未経験歓迎の求人も多いので、キャリアチェンジで年収アップを目指す方にもおすすめです。
女の転職typeでは、産休・育休の取得実績や女性管理職の割合も確認できます。
長く働ける環境かどうかも生涯年収に大きく影響しますので、ステップ1で洗い出した自分の条件に合う企業を探しましょう。
給与のチェックポイントは以下の通りです。
給与チェックポイント
- 昇給制度:年何回ある?平均昇給率は?
- 評価制度:成果主義?年功序列?
- ボーナス(賞与)の仕組み:基本給の何ヶ月分?
- 業界の成長性:成長業界?衰退業界?
成長業界を選ぶことも重要
どんなに頑張っても、衰退業界では年収アップは難しいのが現実です。
IT・Web業界、人材業界、ヘルスケア関連など、今後も成長が見込まれる業界を選ぶと、会社の成長と共にあなたの年収も上がりやすくなります。
ステップ3:年収交渉を見据えた応募書類作成
良い求人が見つかったら、次は応募書類の準備です。
ここで手を抜くと、本来もらえたはずの年収を逃してしまうこともあります。
主な応募書類である履歴書と職務経歴書の2つについて解説します。
履歴書のポイント
履歴書は基本情報を伝える書類です。
写真は清潔感のある服装で、明るい表情で撮影しましょう。
志望動機は企業ごとにしっかりと書き分けることが大切です。
ただの業務内容の羅列ではなく、「何を・どのように・どんな結果を出したか」を具体的に書くことを意識しましょう。
(例) 営業事務を担当していた場合
× 悪い例
営業事務を担当
△ 惜しい例
営業事務として主に受発注業務を担当
◯ 良い例
営業事務として月刊200件の受発注業務を担当
データ入力の効率化を提案・実行し、処理時間を20%短縮
チーム全体の生産性向上に貢献し、残業時間を月10時間削減
このように、数字を使って成果を示すと説得力が増します。
このような書き方の違いが年収交渉での説得力になり、結果的に生涯年収を大幅に変えることもあります。
自分がやっていた業務を、自分目線ではなく会社に対してどのような利益を提供できていたのかという視点で考えると書きやすくなるでしょう。
多くの人が自分の業務を過小評価しがちなので、遠慮せず少し大袈裟に貢献したことを書くくらいでちょうど良いと覚えておいてください。
ステップ4:面接対策
書類選考を通過したら、いよいよ面接です。
面接は企業があなたを選ぶ場であると思っている方が多いですが、それと同時にあなたが企業を選ぶ場でもあります。
緊張するかもしれませんが、しっかり準備をして挑めば大丈夫です。
よく聞かれる質問と答え方
Q.「なぜ転職しようと思ったのですか?」
前職の不満を話すのではなく、「〇〇を実現したいから」という前向きな理由を伝えましょう。
Q.「当社を志望した理由は?」
事前に企業のHPや事業内容の調査をしっかり行い、その企業ならではの魅力や、自分のキャリアとの接点を具体的に話せるようにしておきます。
無理矢理取ってつけたような回答をしても嘘っぽくなってしまいますので、あくまでもその企業に対して良いイメージを抱いている部分について本音で答えられるのがベストです。
Q.「これまでの経験をどう活かせますか?」
職務経歴書で書いた内容をベースに、応募先の業務内容に合わせて答えられるよう準備しておくと良いでしょう。
希望年収は遠慮せず伝える
「希望年収はありますか?」と聞かれたら、これは生涯年収を左右する重要な質問です。前職の年収を基準に、10〜20%アップを目安に希望を伝えましょう。
企業側もある程度の交渉は想定していますので、遠慮して低めに言う必要はありません。
逆質問で「生涯年収が高くなる企業」を見抜く
面接の最後の逆質問は、長期的に稼げる企業かを見極める絶好のチャンスです。
おすすめの質問
- 「昇給は年何回ありますか?過去3年の平均昇給率を教えていただけますか?」
- 「評価制度について詳しく教えていただけますか?どのような成果が評価されますか?」
- 「入社3年後、5年後のモデル年収を教えていただけますか?」
- 「基本給と各種手当の内訳を教えていただけますか?」
これらの質問は、あなたの本気度も伝わる良い質問です。
特に基本給の確認は重要で、基本給が低いと賞与や退職金の計算ベースも低くなり、生涯年収に大きく影響します。
ステップ5:内定後の判断で「生涯年収」を最優先に考える
内定をもらったら、すぐに承諾するのではなく、冷静に判断する時間を持つことも大切です。
労働条件通知書を徹底チェック
内定後に必ず確認すべきポイント
- 基本給と手当の内訳(基本給が低いと将来の昇給・賞与も低くなる)
- 試用期間中の給与(本採用後と差があるか)
- 昇給の時期と仕組み
- 賞与の計算方法(基本給の何ヶ月分?)
- 残業代の計算方法(みなし残業の有無)
特に「年収400万円」と提示されても、基本給18万円+各種手当で金額を大きく見せている企業もあります。
基本給が低いと、生涯年収で大きな差が出ることもあるので要注意です。
最終的な年収交渉のタイミング
内定後、労働条件通知書を見て「思ったより低い」と感じたら、再交渉も可能です。
ただし、交渉する場合は以下のポイントを押さえましょう。
年収最終交渉ポイント
- 具体的な根拠を示す(前職の年収、市場相場、自分のスキル)
- 希望額とともに最低ラインも決めておく
- 誠実な態度で交渉する
納得できたら、現職での退職手続きを進めます。
一般的には退職の1〜2ヶ月前までに上司に伝えるのがマナーです。
引き継ぎをしっかり行い、円満退職を目指しましょう。
転職活動を成功させる3つの心構え
1. 在職中の転職活動を基本とする
可能であれば在職中の転職活動をおすすめします。
収入が途切れない安心感がありますし、焦って妥協した転職をしなくて済むからです。
生涯年収を最大化するには、じっくり良い企業を選ぶことが大切。
退職後の転職活動は、生活費の心配から焦りが生まれやすく、結果的に妥協してしまうリスクがありますので注意しましょう。
2. 複数社同時進行で比較検討する
1社ずつ応募して結果を待つのではなく、気になる企業には同時期に複数応募するのが効率的です。
複数の内定があれば、条件を比較して最も生涯年収が高くなりそうな企業を選べます。
3. 妥協せず、納得できる転職を
転職活動が長引くと焦りが出てきますが、妥協した転職は後悔につながります。
今回の転職が、あなたの生涯年収を2000万円以上左右すると認識して、納得できる選択をしましょう。
生涯年収を最大化するために知っておくべきこと
年収アップ額の目安
独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査によれば、転職による年収増加額の平均は約50〜80万円です。
これを生涯年収で考えると想像以上に大きな差になります。
生涯年収換算例
- 年収50万円アップ → 生涯年収1500万円〜2000万円アップ
- 年収80万円アップ → 生涯年収2400万円〜3000万円アップ
- 年収100万円アップ → 生涯年収3000万円〜4000万円アップ
月収換算すると、年収50万円アップは月4万円程度、年収100万円アップでも月8万円程度です。
決して不可能な数字ではありません。
この記事を読んでいるあなたなら達成できるはずです。
職種を変えるとさらに大きな年収アップも
同じ職種での転職でも年収アップは可能ですが、より大きく生涯年収を変えたいなら、高年収職種へのキャリアチェンジも検討してみてください。
高年収職種の例
- 事務職(年収320万円) → 営業職(年収500万円) = 年収差180万円
- 30年で単純計算5,400万円、昇給含めると6,000万円〜8,000万円の差
営業職なら成果報酬もあるため、頑張り次第でさらに年収を伸ばせます。
月収換算で15万円のアップなら、営業職では十分に実現可能な範囲です。
まとめ:転職活動の始め方が、生涯年収2000万円の差を生む!
初めての転職活動は分からないことだらけで不安かもしれませんが、正しいステップを踏めば、着実に進めていけます。
この記事でお伝えした重要ポイント
- 年収50万円の差が生涯で1,500万円〜2,000万円以上の差になる
- 給与テーブルの高い企業を選ぶことが重要
- 基本給の内訳を必ず確認する
- 年収交渉は遠慮せず行う
- 妥協せず、納得できる転職をする
大切なのは、目先の月給だけでなく、生涯年収の視点で考えることです。
今のあなたの行動が、10年後、20年後の経済的な豊かさを決めるということを忘れないでください。
今日からできること
- 転職サイトに登録して、同じ職種の年収相場を調べてみる
- 自分のスキルと成果を数字で書き出してみる
- 5年後、10年後の理想の年収を考えてみる
「いつか転職しよう」ではなく、今日から動き出しましょう。
まずは転職サイトに登録して、どんな求人があるのか、自分の市場価値はどれくらいなのかを確認してみてください。
その一歩が、あなたの生涯年収を2000万円以上変える可能性を秘めています。
あなたの転職活動が、より豊かな未来につながることを願っています。